セックスの定義が実は曖昧だった？セックスに対する考え方は変化している

セックスという言葉は知っていても、具体的に何をすればセックスをしたことになるのか明確な定義を知っている人は風俗業界の人に限られてしまいます。

なぜなら、新風俗営業法で定められた性交類似行為は広い意味ではセックスに入らないからこそ認められているからです。

では、具体的にどのような範囲をセックスと捉えれば良いのでしょうか。

セックスの定義が明確ではなかった

セックスとは、性行為のことを指していて人が性的欲求に触発されたことにより複数で行う一連の行為です。

具体的には、性的欲求により勃起したペニスを膣内に挿入して射精を促す行為を指します。

しかし、広い意味でのセックスはフェラチオやクンニリングスといった前戯も含まれることになるので、セックスの定義は複数の意味が含まれることになります。

上記の中でどこまでをセックスとみなすのかという基準は、セックスとオーラルセックスの両方を広い意味でのセックスと捉えられるかどうかで変わります。

最も狭い意味でのセックスは、性行為と呼ばれる本来は生殖目的で行う勃起したペニスを膣内に挿入してピストン運動により射精させる行為を指します。

日本国内では新風俗営業法により狭い意味でのセックスを商売として行うことは禁止されており、本番行為として禁止事項です。

しかし、自由恋愛という名目で一部の古くから営業しているソープでは、建前により営業が認められています。

性器同士を挿入しなければセックスと考えないならば、アナルセックスの取り扱いが微妙となります。

アナルへの挿入が行われているものの、アナルセックスをしても妊娠するリスクはありません。

つまり、挿入主義の人にとっては生殖目的で行う挿入のみをセックスとしているわけです。

広い意味でのセックスには、前戯や性交類似行為と呼ばれるオーラルセックスとアナルセックスが含まれます。

具体的にどの範囲までをオーラルセックスと捉えるかどうかは人それぞれとなりますが、少なくとも自慰行為とは区別されたものだと考える人が多いです。

そこで問題となるのは、性器を使った射精行為のうちどこまでをオーラルセックスと認めるかであって、具体的にはパイズリと手コキの存在をオーラルセックスと認めるかどうかで決まります。

オーラルセックスは、口腔により性器を愛撫することが本来の意味ですから、フェラチオやクンニリングスは当てはまります。

また、アナルセックスについても広い意味でのセックスには該当するはずです。

ポイントとなるのは、パイズリと手コキはあくまでも射精させることはできても、口を使っていないために性交類似行為に該当するか判断が難しい所です。

広い意味でのセックスの定義を捉える際には、主語によりセックスだと考えている範囲が変わってしまうという問題点があります。

自分がセックスだと思う範囲と、交際相手が他人と行った行為に対してセックスに該当して浮気だと考える範囲に違いが出てしまう点が問題です。

射精の有無に関わらず、オーラルセックスを行っただけで広い意味でのセックスとして浮気と考えるかどうかがポイントになります。

浮気となる行為に該当するものならば、少なくとも広い意味でのセックスと捉えて浮気をしたと糾弾する人が少なくありません。

挿入を伴う本番行為を行えば確実に浮気をしたことになりますが、オーラルセックスが広く普及したことによりセックスとして捉えられる範囲が広がっています。

人によりセックスの定義を狭く考えるか広く考えるかという違いにより変わるので、浮気として捉える基準で分けると広い意味でのセックスの範囲を決めやすくなります。

性交類似行為であっても広い意味でのセックスと考える人が多いからこそ、セックスについては広い意味でのセックスの範囲を決めることが重要です。

セックスの範囲が曖昧な場合には、障がい者向けに行われている射精介助サービスはセックスに含まれない点を参考にすると明確になります。

射精介助サービスでは、手を使って射精に導くことになるので少なくとも手コキが広い意味でのセックスに入らないわけです。

パイズリに関しては射精介助サービスには含まれないために人により解釈が異なるので、誰が主語となって考えるか決めることで広い意味でのセックスに含まれるのか変わります。

しかし、射精行為を自慰と広い意味でのセックスに分ければ、パイズリを単独で行うとは考えにくいので実質的に広い意味でのセックスに入るはずです。